シーズンオフ 移籍市場を楽しもう

長いリーグ戦のシーズンが終わるとシーズンオフがやってきます。

契約更新や契約満了に始まり、移籍、加入と一喜一憂が止まないシーズンオフですが

そんなシーズンオフの楽しみ方について解説していきたいと思います。

移籍が行われる時期

選手の移籍は大きく分けて年に2回訪れます。
  • 夏の移籍市場
  • 冬の移籍市場
日本で一般的な移籍市場といえばこの2回です。

夏の移籍市場の概要

夏の移籍市場はシーズン中盤のちょうど折り返しとなる6月から7月にかけて開かれる市場です。

主に海外サッカーで採用されている秋春制では8,9月からシーズンが始まり、5,6月にシーズンが終わりとなります。

よく海外で2023-24シーズンなどといった言い方をするのはこの秋春制を採用しているためです。

日本では秋春制の採用をしていませんが、海外移籍や海外からJリーグに戻ってくる選手、海外選手のJリーグへの移籍などを中心に行われています。

冬の移籍市場の概要

冬の移籍市場はJリーグのリーグ最終盤からオフシーズン(11月末から1月初旬にかけて)にかけて開催される移籍市場です。

日本の移籍市場といえば現状でもメインの市場は冬の移籍市場となっています。

Jリーグクラブ内での選手の移籍などが中心となっていますが、海外からJリーグに加入するなども少なくありません。

今回は冬の移籍市場について解説を進めていきます。

シーズン終盤

シーズン中の他クラブへの移籍や加入などはありますが、シーズン終盤にも選手や監督の動きについて公表されることがあります。

基本的にシーズン終盤に発表される動きといえば、他クラブへの移籍が発表されることはほとんどありませんが、

選手の今シーズン限りの引退など寂しくなるような発表が中心となっています。

シーズン中の引退

シーズン中に発表される選手の引退については、サポーターからしたら寂しいものです。

ただ、選手にはいろいろな事情があります。

サッカー選手人生を全うして潮時として勇退する場合、新たな目標ができて違う道を進むことを決意した場合、ケガや試合出場機会が思うように得られずモチベーションが上がらくなった場合、己の限界を感じた場合など。

いずれの場合でもクラブに貢献してくれた選手であることに変わりません。

この場合は、シーズン最終盤のホームゲームなどのリーグ戦に最後の試合としてピッチに立つ場が用意されることがあります。

プロの最後の仕事としてピッチで躍動する姿を目に焼き付け、感謝とねぎらいをもって、応援する気持ちで送り出しましょう。

シーズンオフ:序盤(11月末~12月中旬)

シーズンが終わると本格的なクラブ間の選手の入れ替わりが始まります。

シーズンオフに入ってまず公表されるのは選手の契約満了となり来シーズンの契約更新をしないといった内容になります。

多くのクラブでは、来シーズンの構想外となった選手を複数名まとめて公表しています。

6名や8名と契約満了、多い場合は10名以上の選手との契約満了などが一度に公表されることもあります。

傾向としては、来シーズンのカテゴリが変わるクラブが多いように思われます。

特に、降格によって一つ下のカテゴリに下がるクラブはJリーグから配分される強化金が大幅に減少することから選手の構成を大幅に変更することを余儀なくされず、年俸の高額な選手を放出するといったことがよく見られます。

選手の放出が主となるオフシーズン序盤が最もクラブにとってもサポーターにとっても落ち着かない気持ちになる時期であることが多いです。

シーズンオフ:中盤(12月下旬~1月上旬)

オフシーズン中盤になると、移籍や加入の決定など来シーズンの戦力が固まりだしてこれまた慌ただしくなります。

来シーズンを共に戦う選手の新規加入は朗報に違いありません。

逆に他クラブへの移籍は寂しくなりますが、選手の新転地での活躍を応援しましょう。

移籍は下位から上位カテゴリに所属するクラブへの個人昇格や、試合への出場機会を求めて下位カテゴリのクラブへの移籍、または同一カテゴリの他クラブへの移籍などもあります。

また、Jリーグ内だけでなく、海外クラブからの加入などもオフシーズン中盤に決定することが多いです。

主にブラジル人選手が加入してJリーグで活躍していることもよく見られますが、韓国やタイなど東アジアからの選手もいます。最近ではヨーロッパからの加入も多くなってきており、Jリーグもにぎやかになってきています。

シーズンオフ:終盤(1月中旬~2月中旬)

クラブの来シーズンの体制はオフシーズン中盤までにある程度固まりますが、終盤にも動きは見られます。

オフシーズン終盤、新体制発表前後でその時点で所属クラブが決まっていない選手がトライアウトと呼ばれる無所属の選手が集まり、練習の中からクラブに必要な選手を各クラブのスカウトが見定めて声をかけるような場に参加します。

無所属の選手はトライアウトに参加し、そこで実力をアピールすることで各々のクラブのスカウトの目に留まり、晴れてJクラブに新規加入となります。

JリーグクラブやJFLクラブへの加入が決定すればよいですが、どこも決まらなかった場合は無所属として活動を続けたり、海外クラブに移籍したり、引退することとなります。