話題のサッカー漫画・ブルーロックを語る

2022年に主にサッカー系のコンテンツのWebコマーシャルやアニメ化でも話題になった新感覚サッカー漫画のブルーロック。

年を開けた2023年にさらに人気を加速させているブルーロックについて紹介し、その魅力について語っていきます。

ブルーロックとは

ブルーロックは週刊少年マガジンで連載されている高校生・潔世一(いさぎ よいち)を主人公として世界一のストライカーを目指すサッカー漫画です。

連載は2018年8月からで、単行本も20巻を超え、アニメ展開もされています。

ストーリーの主軸は高校生がライバルや仲間と切磋琢磨して、日本代表となり、ワールドカップ優勝を目指す。

とここまでは、サッカー漫画としては昔からよくある設定ですが、他の漫画では見られない特徴があります。

ブルーロックの特徴

現在他に注目のサッカー漫画としては、

サッカークラブの監督目線で日本国内のリーグ戦を戦い抜く「GIANT KILLING」や

Jユースを題材とし、プロのサッカー選手になる過程を描く「アオアシ」が

連載中となっており、サッカー漫画も多くあります。

ブルーロックはそれらと比べると後発のサッカー漫画という位置づけです。

ブルーロックの題材としては、高校生の中から次代のストライカー育成を題材としながらサッカー日本代表の決定力・得点力不足について問題点として扱っておりフォワードのポジションに特に着目されています。

ストライカー育成の内容が非常に尖っていることで話題となりました。

ブルーロックのここが尖っている

高校生が繰り広げる青春サッカー漫画とは異なる過激なストーリーがブルーロックの特徴です。

私が個人的にブルーロックのここが尖っていると思ったポイントをまとめてみました。
  • 11人サッカーの選手が全員フォワード
  • ブルーロックで敗退した選手は今後日本代表に選出される資格を永久に失う
  • 現実世界の選手名がバンバン出てくる、そして忖度なく非難している

11人サッカーの選手が全員フォワード

漫画タイトルの通りの「ブルーロック」と呼ばれる施設で、全国の高校サッカーのプレイヤー選りすぐり300人の中から日本代表をワールドカップ優勝に導くストライカーを育成することがこの漫画のストーリーの主軸となっています。

ブルーロックは和訳すると「青い監獄」という意味で、ストライカーの育成が話の主軸となっている通り、招集された300人の高校サッカープレイヤーはすべて攻撃的ポジション(フォワード)の選手となっています。

漫画の中でロシアワールドカップでベスト8目前まで行ったことなど、近年のサッカー日本代表の実績や選手にも触れられており、

ディフェンスやミッドフィルダーなどのチームの連係プレーにおいては日本代表も世界の強豪と比べても戦える水準にあるとしています。

一方で、ストライカーの質では劣勢にある状態、得点力が低い、突破力がないなど作品の中でかなり厳しい評価をしています。

現実でもサッカーを見ている人であれば心のどこかで思っていることを日本代表の課題として挙げているところもポイントだといえるでしょう。

そんな中で、課題解決のためにフォワードだけを集めて生き残りをかけて競わせるといった、フォワード育成に特化したブルーロックプロジェクトという設定がサッカーファン・サポーターに刺さります。

話題となった尖った設定の1つが、ブルーロックプロジェクトが開始された序盤で衝撃的だったのが11人のフォワードで通常のサッカーと同様に前後半90分のリーグ戦が突如始まったことです。

11人のチームのうち1人はゴールキーパーをやるわけですが、残り10人はポジションを決めずに全員がフォワードとしてピッチの上に立ちます。

もちろん選手はフォワードとしてプレーしてきた選手のみ。

そこで始まったのは初めてサッカーをやった子供でよく見かける1つのボールに選手が群がるお団子サッカー。

もはやサッカーと呼べないゼロスタートの状態から、フォワードだけのチームがサッカーを形成するまでの経緯はまさに見ものです。

ブルーロックで敗退した選手は今後日本代表に選出される資格を永久に失う

ブルーロックの設定で最もイカれてるといえる設定が「ブルーロックで敗退した選手は今後日本代表に選出される資格を永久に失う」といったことでしょう。

負けたら脱落して、ブルーロックでのトレーニングは受けられないけど、通常通りプロになってそこから日本代表になるというルートも考えられますが、

日本代表に選出される資格を永久に失うのとおり、大学に進学して大活躍しようが、プロのJリーガーになろうが、欧州一部リーグなどで不動のスタメンになろうが日本代表にはなれないというサッカー選手にとってはこれ以上ない絶望を味わうことになります。

人生かけてやってきたサッカーで代表になる一切の資格を失うというのは見ている側からしても肝が冷えます。

ブルーロックでは、容赦なく敗者は切り捨てられます。

まるでデスゲームの様相です。

勝ち残ることができるのは、己の覚醒と他の選手と化学反応を起こして困難を突破できる本物のエゴイストだけなのかもしれません。

現実世界の選手名がバンバン出てくる

ブルーロックでは現実世界の選手名がバンバン出てきます。

直接登場人物に絡んでくるわけではないですが、本田や香川、メッシやロナウドなど有名選手の名前は特に序盤ではよく出てきます。

称賛される選手もいれば、実績を残した選手でも何も手にしていないと卑下される選手もいて容赦ないです。

また、直接的ではありませんが明らかにモデルがいるような選手や監督も出てきます。

誰もが知っている日本代表監督(と思われるあの方)も登場します。

恐れることなく漫画では評価が下されますが、

作者が日本代表を愛していて、本気でワールドカップ優勝してほしいという思いからなのでしょう。

販売・メディア展開

ブルーロックの漫画単行本は20巻以上が既に発売済です。

2022年10月からはアニメ放送が開始され、2023年3月までの2クールが放送されています。

また、スマホゲーム「ブルーロック プロジェクト:ワールドチャンピオン」も展開しており、こちらは選手ではなく、指導者という立場で強いストライカーを育成するゲームとなっています。

本田圭佑選手や三笘薫選手がコラボして話題になりました。

アクスタやぬいぐるみなどのグッズ展開もしているのでそこからも人気が伺えます。