横浜F・マリノスのホームスタジアムである、日産スタジアムについて紹介してきます。
日産スタジアムの概略
日産スタジアムは言わずと知れた横浜・Fマリノスの本拠地となっているスタジアムだけでなく、 日本代表の国際試合でも試合会場としても頻繁に使われています。 また、使用されているスタジアムとしては東京オリンピックでも使用された(新)国立競技場を抑え、 収容人数日本一のスタジアムとしても有名です。
スタジアムの所在地
日産スタジアムは神奈川県横浜市港北区にあるスタジアムです。 スタジアムは新横浜公園内にあり、都市部の近くにありながらも周りは案外緑も多いです。 東海道新幹線ののぞみが停車し、数々の在来線が乗り入れる新横浜駅からも歩いて行けるなど 主要駅からのアクセスもよく、JR横浜線の小机駅からも徒歩でアクセスが可能です。
スタジアムの略歴
スタジアムが開場してからこれまでの略歴について振り返ってみます。
- 1998年
- 日本最大の競技場である横浜国際総合競技場として開場
- 横浜F・マリノス(当時、横浜マリノス)のホームスタジアム(当時は三ツ沢球技場と兼用)として登録
- 2002年
- 日韓W杯で「日本VSロシア」の会場の他、決勝戦が行われるなど4試合で使用される
- 2005年
- ネーミングライツにより日産スタジアムに改称
- 2016年
- 横浜F・マリノスがホームスタジアムを日産スタジアムに一本化
- 2019年
- ラグビーワールドカップ2019の決勝戦に使用される
略歴をたどっていくと開場以来、横浜F・マリノスと共に歩んできたスタジアムだといえます。 また、サッカー日本代表の試合には欠かせない試合会場でもあり、サッカー以外にも様々な用途で使用されてきていることがわかります。 そして、天皇杯決勝の会場としても利用されたこともあります。
日産スタジアムの基本情報
日産スタジアムのJリーグでの略称は「日産ス」となっています。 また、収容人数が72327人と国立競技場(約68000人)よりも多く、日本最大の総合競技場です。 総合競技場なので、ピッチと観客席との間にトラックがあるなど最前列でもそれなりにピッチまでの距離感を感じます。 ただし、観戦をする上では圧倒的なスタジアムの大きさに特別なスタジアムであることを感じざるを得ないです。
日産スタジアムの構造としては、 上層がピッチやトラック、観客席などがありサッカー観戦やイベントを楽しむためのエリアとなっています。 一方で、スタジアムの下層は普段は駐車場として利用できるようになっており、周りの地形より低くなっています。 スタジアムを含め、新横浜公園は豪雨の際に河川の氾濫を防ぐための役割を持っており、 過去にスタジアムの下層に一時的に水を貯えるといったことにも使用されています。
スタジアムの座席
スタンドの構造
日産スタジアムのピッチやトラックには屋根はありませんが、座席はすべて屋根に覆われています。 座席もすべてのスタンドで二層式となっており、二層目と一層目の後方席は雨に濡れる心配はあまりないかもしれません。 一層目前方の座席は雨の向きにより濡れることがあります。
スタンドの特徴
座席は全体的に青色の座席が配置されています。 バックスタンドには二層目に「NISSAN」一層目に「STADIUM」の赤い文字が浮かび上がっています。 見やすさという点ではピッチと観客席との間にトラックがあることで距離を感じることはありますが、 最前列の座席の位置は低く設定されており、座って観戦して選手とほぼ同じ高さの目線で観戦することができるのも特徴です。
座席の構造
大型ビジョンはホーム側サイドスタンドとアウェイ側サイドスタンドのそれぞれの上部に配置されています。 数々の国際試合が行われる会場であることからも中立的なスタジアム構造になっています。 また、座席はすべて個別の席となっており、ドリンクホルダーも完備されています。 もちろんすべて指定席としても対応できるよう座席番号も割り振られています。 LEDも圧倒の2600ルクスとなっており、J1規格であるだけでなく、ACL規格を満たしたスタジアムでもあります。
スタジアムへのアクセス
日産スタジアムへのアクセスは電車もしくは車が主な方法となっています。 電車は使用する路線によっておすすめの駅が異なります。
電車でのアクセス
新横浜駅からのアクセス(新幹線・JR在来線・市営地下鉄・東急・相鉄)
電車を使って日産スタジアムにアクセスする場合、新横浜駅で下車して徒歩でスタジアムに向かうのが一般的な方法です。 新横浜駅からは15分程度歩けばスタジアムの正門に到着することができます。 近郊からは、JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーラインから新横浜駅で下車します。 また、2023年3月に開通した、相鉄新横浜線・東急新横浜線により渋谷方面や二俣川方面からも直通で新横浜駅にアクセスが可能となっています。 遠方から東海道新幹線を使用する場合も同じく新横浜駅で下車となります。
新横浜駅からアクセスする場合のポイント
新横浜駅からスタジアムまでは複数経路がありますが、いずれにおいても川を跨ぐ橋を渡った後にペデストリアンデッキを経由してスタジアム正門に向かうことになります。 また、橋を渡るまではコンビニやスーパー、喫茶店など無数のお店がありますが、橋を渡ってからスタジアムまでは店はないので、買い物をする場合は橋を渡るまでに済ませておきましょう。
小机駅からのアクセス(JR横浜線:八王子方面からの来場)
JR横浜線を使って八王子方面から日産スタジアムに向かう場合は小机駅で下車するのが便利です。 主要なアクセスとしては新横浜駅からスタジアムに向かう方法ではあるものの、 新横浜駅の隣駅である小机駅が最寄り駅となっています。 駅からスタジアム裏(バックスタンド側)へは徒歩10分程度あれば到着することができます。
小机駅からアクセスする場合のポイント
主要なアクセス方法である新横浜駅は隣駅ですが、理由がなければわざわざ新横浜駅でなく小机駅からのアクセスするほうが楽です。(近いという理由もですが、駅からスタジアムまでは一本道で迷うことがないため) 小机駅から日産スタジアムに向かう途中にはコンビニやスーパーなど買い物ができる場所がありません。 また、自動販売機などについても徒歩で向かう経路上にないので注意が必要です。 飲み物などをスタジアムに持ち込む場合は、小机駅南口にコンビニとスーパーがあるのであらかじめ購入しておくことをお勧めします。
北新横浜駅からのアクセス(横浜市営地下鉄ブルーライン)
駅から徒歩でスタジアムに向かうには、横浜市営地下鉄ブルーラインの北新横浜駅からもアクセス可能です。 駅からスタジアムへは徒歩では約15分程度でアクセスが可能です。
車でのアクセス
日産スタジアムには第一から第三の有料駐車場があります。 第一・第二駐車場はスタジアムの下層が駐車場となっており、合わせて500台程度が駐車可能となっています。 第三駐車場はスタジアムから徒歩10分程度の日産フィールド小机付近にあり、約130台程度が駐車可能となっています。 それ以外は新横浜駅周辺に有料駐車場が点在しています。 スタジアムの規模に対しては駐車場の容量はそこまで多くないので、可能な限り公共交通機関を使用したほうがスムーズにアクセスができると思います。
駐車場へのアクセス
スタジアム駐車場には第三京浜道路の港北IC出口から新横浜方面に退出し、出口にある信号を右折し、次の信号(第三京浜港北IC入口交差点)も右折して道なりに行くことで駐車場にアクセスすることができます。 東名高速道路経由であれば、横浜青葉JCTで第三京浜方面に退出し、横浜北線/北西線(K7)を経由して新横浜ICで降りてすぐの交差点(新横浜IC交差点)を右折するとスタジアム第一駐車場の入口に到着します。
スタジアムグルメ
日産スタジアムは常時50種類以上のスタジアムグルメを味わうことができると言われているほど、グルメを堪能することができます。 スタグルは場外と場内で購入することができます。 場外では東ゲート広場(メインスタンド入口)や西ゲート広場(バックスタンド入口)で購入でき、 場内ではスタジアム内の各階のコンコースに出店しているお店で購入することが可能です。 日産スタジアムのスタグルはとにかく種類も多く、さまざまなところで紹介されていますので事前に調べてみたり、当日の気分で買ってみるのも良いでしょう。 スタグルはキックオフ4時間半前(平日の場合は3時間半前)から購入可能ですので、たっぷり時間をかけて悩んでみるのも楽しいかもしれません。
スタジアム周辺の観光
新横浜周辺
新横浜駅周辺での観光の定番はラーメン博物館でしょう。 昭和の街並みを楽しみながら、全国の名店のラーメンを味わうことができます。 ラーメン博物館内には10店舗近くのラーメンを提供しているお店があり、 適度な頻度で店の入れ替えが行われるため、ラーメン好きは何度行っても楽しむことができます。 新横浜駅と日産スタジアムの間に位置し、観戦と観光の両立がしやすいのも良いです。
お城好き向けのニッチな観光になりますが、続日本百名城の小机城址も日産スタジアムの近くにあります。 天守閣や櫓など現存する建築物はありませんが、空堀や曲輪など見所の多い城跡です。 新横浜駅よりも小机駅からのアクセスをお勧めします。
横浜
横浜の観光の中心地といえるみなとみらい地区も日産スタジアムのある新横浜からは近いです。 赤レンガ倉庫で買い物したり、中華街で飲食したりいろいろ楽しむことができるエリアです。
横須賀
海軍の街、横須賀にも新横浜から電車で1時間以内で到着することができます。 まずは横浜駅に向かい、横浜駅からは京急本線の横須賀中央駅で下車することで横須賀の街を観光することができます。 記念艦みかさ(三笠)は世界三大記念艦の1つで、国内でもここでしか見られない巨大な軍艦の中身を散策することができます。 また、横須賀のグルメといえば海軍カレー。横須賀で食べる昔ながらのカレーにはミルクは欠かせません。 他にも、駅から歩いていける距離にアメリカ海軍基地があり、その近くにはどぶ板通り商店街と呼ばれる異国情緒が漂う商店街があります。 スカジャンやネイビーバーガーなど、横須賀ならではの雰囲気とグルメを楽しんでみるのも良いですね。
さいごに
今回は日本一大きい総合競技場である日産スタジアムを紹介してきました。 リーグ戦だけでなく日本代表の国際試合でも数々の名試合を生み出してきた日産スタジアムで 試合観戦やスタグルを楽しみに訪問してみてはいかがでしょうか?