ファジアーノ岡山のホームスタジアムであるJFE晴れの国スタジアム(略称JFEス)について紹介します。
スタジアムの特徴やスタジアムまでのアクセスについて紹介していきます。
目次
スタジアムの概略
スタジアムの略歴
- 1957年
- 岡山県総合グラウンド陸上競技場として開業
- 1962年
- 岡山国体のメイン競技場として利用
- 2003年
- 岡山国体の会場として全面改修。桃太郎スタジアムの愛称が広まる。
- 2009年
- Jリーグに加盟したファジアーノ岡山のホームスタジアムとして使用されるようになる。
- 2010年
- ネーミングライツ取得により「kankoスタジアム」に名称変更
- 2015年
- ネーミングライツ取得により「シティライトスタジアム」に名称変更
- 2025年
- ネーミングライツ取得企業の変更により「JFE晴れの国スタジアム」に名称変更
スタジアムの所在地
JFE晴れの国スタジアムは岡山県岡山市北区の岡山県総合グラウンド内にあります。
岡山県総合グラウンドは名前こそグラウンドであるものの、実質的にはスポーツ公園でサッカースタジアムの他に野球場、武道館、テニスコート、水泳場などが公園内に存在しています。
スタジアムには岡山駅北口から徒歩で向かうことができます。
スタジアムの基本情報
スタジアム正式名称 | JFE晴れの国スタジアム(2025年1月~) |
Jリーグ呼称 | JFEス |
旧名称 | 岡山県総合グラウンド陸上競技場 kankoスタジアム(略称:カンスタ) シティライトスタジアム(略称:Cスタ) |
ホームクラブ | ファジアーノ岡山FC |
所在地 | 岡山県岡山市北区いずみ町2-1 |
開場 | 1957年 / 2003年改築 |
スタジアムライセンス | J1 |
スタジアム形態 | 陸上競技場との兼用球技場 |
収容人数 | 約20,000人程度 |
構造 | 一層式 |
屋根 | メインスタンドのみ全面 ※他スタンド屋根なし |
アクセス候補駅 | 岡山駅 |
スタジアムの座席
座席の構造
スタジアムは20世紀の岡山国体に向けて建設された陸上競技場とサッカー場の兼用となっています。
20000人を収容できる観客席は一層式であるものの、メインスタンドとバックスタンドに設置された座席は個席になっており、メインスタジアムにも全面屋根がついているのが特徴で、構造としては昭和時代に作られた典型的な国体向けのスタジアムだといえます。
座席の紹介
岡山のホームスタジアムは以下のような特徴があります。
- 陸上競技場との兼用スタジアムで屋根はメインスタンドのみ
- サイドスタンドは全面芝生席
- ホームもアウェイも応援はバックスタンドから
陸上競技場との兼用スタジアムで屋根はメインスタンドのみ
スタジアムは陸上競技場とサッカー場との兼用となっており、観客席は陸上競技場を囲むようにメインスタンド、バックスタンド中央部は直線状となっていますが、トラックのカーブの部分に沿うようにスタンドの端や、サイドスタンド側は曲線状となっています。
屋根はメインスタンドは全面を覆うようになっており、前列やサイドスタンドより出なければ悪天候はあまり気にせずに観戦できるようになっています。
一方で、バックスタンドとサイドスタンドには屋根はありません。
また、ピッチサイドシートと呼ばれるピッチ間近から観戦できる座席も2018年以降に設置されています。
バックスタンド側の中央にあるピッチサイドシートは座席はパイプ椅子で屋根もありませんが、ピッチと観客席の間には広告看板が遮るのみで選手を間近で見ることができたり、試合中の選手の声が聞こえたり、ボールが飛んでくることもあるでしょう。スタジアム内で最も臨場感が味わえる座席となっています。
簡素な感じはしますが、他のスタジアムでは例を見ない工夫のある観客席はこのスタジアムならではの観戦方法だといえます。
サイドスタンドは全面芝生席
サイドスタンドは芝生席になっており、ファミリー&キッズエリアと呼ばれています。
レジャーシートを敷いたりしながら試合が観戦でき、小さい子供が走り回っても大丈夫です。
芝生席でサッカーやキャッチボールをされる方もいますが他の観戦者に迷惑がかかることがあるのでやめましょう。
ホームもアウェイも応援はバックスタンドから
一般的には応援はゴール裏席(サイドスタンド)からするものではありますが、先述の通り、スタジアムのサイドスタンドはホーム側もビジター側も芝生席となっており応援席とはなっていません。
このスタジアムでの応援はバックスタンドのサイドスタンド寄りから行うことになっています。
ゴール裏から対面でホーム側とアウェイ側で応援合戦が行われるその他多くのスタジアムとは異なるのが特徴的です。観戦される際には是非他のスタジアムとは異なる雰囲気をご堪能ください。
スタジアムアクセス
最寄り駅が新幹線が停車する岡山駅と利便性も良く、中心地からほどほど離れていることから車でのアクセスもできるのがファジアーノ岡山のホームスタジアムのアクセスの特徴です。
電車と車のそれぞれのアクセス方法を観点として解説していきたいと思います。
電車でのアクセス
スタジアムの最寄り駅は山陽新幹線も停車する岡山駅となっています。新幹線では東京駅や名古屋駅、新大阪駅からのぞみで乗り換えなしとなっており、九州方面からもみずほやさくらで一本で岡山駅に到着することができます。
岡山駅は在来線の乗り入れも多く、広島県や兵庫県にも繋がる山陽本線や、山陰地方につながる伯備線、四国方面に接続している瀬戸大橋線などもあり、近隣からのアクセスも良好です。
また、特急やくもやサンライズ出雲・瀬戸など特急列車やマリンライナーなどの快速列車も充実しており近隣観光の拠点にもなっています。
岡山駅から徒歩でのアクセス
岡山駅からスタジアムに徒歩で向かうには西口(運動公園口)からアクセスすることになります。
(ちなみに後楽園や岡山城などの観光地に面しているのは東口(後楽園口)です。)
駅からスタジアムまでは徒歩25分程度と距離はありますが、駅からは大通りに沿ってほぼ一本道で向かうことができるため迷う心配はしなくて良いでしょう。
徒歩が難しい方は岡山駅東口バスターミナルからも西口バス停からも路線バスが出ていますのでスポーツセンター前で下車してください。
岡山駅からスタジアムに向かう多くの人は徒歩でアクセスしているため遠方からのアウェイサポーターは参考にしてみてください。
車でのアクセス
JFE晴れの国スタジアムには車での来場も可能です。
ただしスタジアムのある運動公園(総合グラウンド)の駐車場は関係者専用となっているためJリーグ観戦者は使用できません。
代わりに使用することになるのが事前予約が可能な駐車場か岡山駅西口にある岡山西口パーキングです。
事前予約制の駐車場はファジチケ(ファジアーノ岡山のオンラインチケット予約サイト)から駐車チケットを予約購入することになります。4箇所ある予約制駐車場はいずれの駐車場からもスタジアムまでは徒歩10分程度の距離で、全て合わせても500台程度のキャパシティのため、現地観戦が決まった際は早めの予約をおすすめします。
岡山西口パーキングは岡山駅近で、400台程度のキャパシティがあます。スタジアムまでは徒歩で20分程度の位置にあります。それなりの駐車マス数はありますがサッカー観戦者以外も使用するため早めに停めることをおすすめします。
当日空きがない場合は、近隣にも時間貸駐車場があるためそちらを利用してください。予約制駐車場が埋まってしまっても確実に駐車したい場合はakippaなどで予約も候補に入ります。
岡山空港からのアクセス
利便性の良い新幹線に隠れがちですが、岡山空港(岡山桃太郎空港)からスタジアムにアクセスすることも可能です。
空港から直行する場合、飛行機の離着陸時間に合わせてでている岡山空港からの岡山駅方面のリムジンバスに乗り、スポーツセンター前停留所で下車することになります。
早朝や一部の時間に出ているノンストップ便に乗ってしまうとスタジアム前には止まらずそのまま岡山駅まで行ってしまうので通常便(特急)に乗るようにしましょう。
スタジアムグルメ
ファジフーズの愛称で親しまれる岡山のスタジアムのスタグルは岡山県のご当地グルメが多く並んでいるのが印象的です。
また、スタジアム前に10点舗を越える売店がズラリと横に長く並ぶ光景は圧巻で一見の価値ありです。
スタグルとして食べられるご当地グルメで目を引くのは、B級グルメでおなじみの蒜山(ひるぜん)焼きそばや津山ホルモンうどん、県外では知る人ぞ知るデミカツ丼や千屋牛を使ったメニューです。
また、本来アウェイである対戦相手のホームスタジアムで並んでいるグルメも販売されており、珍しさからか岡山サポーターを中心にの行列が絶えません。
スタジアム周辺の観光地・グルメ
岡山の観光地
スタジアムのある岡山市周辺には観光地も多く、観戦と観光の両立がしやすいです。
日本三大庭園である後楽園は岡山駅東口から路面電車に乗り10分程度でアクセスすることができます。
また、後楽園から日本100名城にもなっている岡山城も近く、岡山での観戦ついでの観光で候補に上がる筆頭格と言えるでしょう。
他にも、倉敷の美観地区やアイビースクエア、ジーンズ好きは訪れておきたいジーンズストリートなどがあります。
少し足を伸ばすと、歴史好き向けの備中松山城や備中高松城址、高松や丸亀など香川県も1時間を少し超える程度でアクセスできます。
岡山のグルメ
岡山市内で食べられるグルメとしては桃太郎電鉄でもおなじみのままかりが有名です。ままかりはご飯(まんま)を借りたいほど美味しいという意味があり、サッパと呼ばれる魚を酢漬けにしたご当地グルメです。そのままでも食べられますが、魚を開いてままかり寿司としても食されています。
また、えびめしも近年知られ始めている岡山グルメの一つです。カレー粉やカラメルソースにスパイスなどを加えて作った焼き飯に海老が加えられています。お店によってはエビフライが乗っているところもあります。似たような料理がないため味は例えづらいですが、美味しいのでチャンスがある方は食べてみてください。新幹線の改札内でも食べることができます。
ソースカツ丼ならぬ、デミカツ丼も岡山グルメです。茹でたキャベツの乗ったご飯にとんかつを重ね、上からデミグラスソースをかけたものですが、想像以上にデミグラスソースが濃厚で驚きます。発祥のお店であるかつ丼野村には開店直後には順番待ちができているなど人気の高さをうかがわせます。
岡山市外でも、倉敷ぶっかけうどんやスタグルでも紹介した蒜山焼きそばや津山ホルモンうどんなどが有名です。