横浜FC、Y.S.C.C.横浜のホームゲームに使用されるニッパツ三ツ沢球技場について解説していきます。
ニッパツスタジアムは古く、老朽化や座席も観戦に適しているものとは言えない部分もありますが、裏を返せば味があり、密集して応援ができ、なおかつピッチとの距離も近いという特徴的なスタジアムだと言い換えることもできます。また、横浜市民やJリーグ発足時から使用されているJリーグを語るうえでは外すわけにはいかないスタジアムの1つです。
目次
スタジアム概要
ニッパツ三ツ沢球技場は神奈川県横浜市神奈川区にある三ツ沢公園内にある球技場です。
ネーミングライツ取得により2008年から三ツ沢公園球技場から現呼称を用いています。
スタジアムのJリーグ呼称としては「ニッパツ」が用いられています。
全国で唯一Jリーグ3クラブのホームゲームに使用されるスタジアム
ニッパツ三ツ沢球技場は全国で唯一Jリーグ3クラブのホームゲームが開催されるスタジアムです。 2クラブまでなら他にもいくつかスタジアムはありますが、これだけでも特別なスタジアムであることがわかります。 とはいうものの、横浜F・マリノスは2016年にホームスタジアムを日産スタジアムに一本化しており、 現在は横浜FCとY.S.C.C.横浜のホームスタジアムとなっています。 厳密にはすべてのホームゲームがニッパツで行われているわけではありません。 ホームスタジアムということもあって、横浜FCとY.S.C.C.横浜の試合の多くはニッパツが使用されることが多いです。 ただし、上記の通り横浜F・マリノスのホームスタジアムは日産スタジアムに一本化されており、試合が開催されないわけではありませんが、ホームゲームの多くは日産スタジアム(横浜国際総合競技場)で開催されており、ニッパツを使用する試合はリーグ戦の一部やカップ戦などに限られています。(とはいっても、ニッパツでの試合数もそこそこ開催されているのが実情です。)
試合開催状況 | ニッパツ三ツ沢球技場 | 日産スタジアム |
---|---|---|
横浜F・マリノス | △ | 〇 |
横浜FC | ◎ | × |
Y.S.C.C.横浜 | ◎ | × |
歴史あるスタジアム
ニッパツ三ツ沢球技場(当時名称は三ツ沢公園球技場)の設立はなんと1955年までさかのぼります。 その後、最初の東京オリンピック(1964年)にサッカーの会場として使用され、Jリーグ発足時の横浜マリノス時代(1993年~)のホームスタジアムとなる際にJリーグ(現在のJ1)の規格を満たすため座席の増築が行われ、現在の形になっています。
サッカー専用スタジアム
ニッパツはサッカー専用スタジアムであり、客席とピッチの距離が近いのが特徴です。 ただし、他のサッカー専用スタジアムと比較するとゴール裏(ホーム自由席・アウェイ自由席)とピッチの距離は若干広めです。 これは近年できたサッカー専用スタジアムがピッチと観客席の距離が比較的近い距離で設計されていることが多いためといえるといっていいでしょう。 それをとっても、サッカー専用スタジアムであるため近くで試合観戦できるスタジアムということには変わりありません。 座席の傾斜も程よく(若干緩め)で試合も見やすいのも特徴で、上のほうの座席でも高さがあまりないため俯瞰する見え方ではなく、ピッチに近い高さから遠くまで見通せることができます。 また、ほぼ全面的に座席の上に屋根がないため、雨天時の観戦ではレインコートが必須です。
公園から見える病院
景色は周辺より高いとこにあり、公園の樹木以外ほぼ青空というすっきりとしたスタジアムといった印象です。写真では建設中ですが、その中に新しくできた病院が存在感を放っています。
アクセス
ニッパツ三ツ沢球技場へのアクセス方法について説明します。 おすすめは、電車を利用したアクセスです。
JR横浜駅⇒市営バスor徒歩(県外やブルーライン沿線外からのアクセス)
都内始め、埼玉、千葉、神奈川県内からJR在来線でアクセスする場合は横浜駅が便利です。 山梨や長野方面からから特急や在来線を乗り継いでくる場合も同様です。 横浜駅からスタジアムのある三ツ沢公園へは横浜駅西口のバス乗り場(3・6・7・8・9・10番乗り場)から「三ツ沢総合グランド入口」を経由する市営バスか相鉄バスに乗り込みましょう。 三ツ沢総合グランド入口を経由するバスかどうかはバスの行き先を見ればすぐにわかりますよ。 バスで向かい場合は10分程度で最寄りのバス停に到着し、スタジアムへはそこから5分程度で到着します。到着はホーム側のゴール裏です。
横浜駅からスタジアムまでは2kmほど離れており、また急な上り坂を登らなくてはならないため徒歩で向かうことはあまりお勧めしません。試合前からへとへとになります(笑) 逆に帰りは下り坂なので歩いて横浜駅に向かうことも選択肢に入れても良いと思います。 住宅街の中を歩くことになりますが、試合後の余韻に浸りながら横浜散策も良いかもしれません。 道が入り組んでいる場所もあるため、初めて歩く場合は地図アプリは必須です。 また、バス待ちなどを考慮した場合、結果的に歩いて駅に向かったほうが早いこともあります。 とはいっても、そこそこ距離があるため日差しが強い日などは素直にバスを待つのが良いかもしれません。
新横浜駅⇒横浜市営地下鉄(ブルーライン)
東海道新幹線で新横浜駅を利用する場合は、横浜市営地下鉄(ブルーライン)で「三ッ沢上町」駅からスタジアムへ向かうのがおすすめです。 三ッ沢上町駅はスタジアムへの最寄り駅であり、JRで横浜駅まで移動し、ブルーラインで三ッ沢上町駅に向かうことも可能です。 三ッ沢上町駅からスタジアムまでは1番出口から徒歩15分程度でスタジアムへ到着します。
自家用車を使用する場合は時間貸か予約駐車場
Jリーグ試合当日はスタジアムに一般車用の駐車することはできません。先述していますが、横浜駅までJR在来線でアクセスし、路線バスでスタジアム周辺で下車するなど公共交通機関の使用が推奨されています。
どうしても自家用車で来場する場合は、近隣に大型駐車場などもないため、タイムズなどの時間貸駐車場を使用するか、Akippaをお勧めします。
座席
メインスタンド・バックスタンド
ピッチとの距離が近く、試合はとても見やすいです。 メインスタンドの最上段でも、高さはそれほどないため遠すぎないところが良いです。 注意点としては、メインスタンドもバックスタンドも屋根がないため雨天時はレインコートが必須となることです。
サイドスタンド(ゴール裏席)
メインスタンド・バックスタンドと比べ、ゴール裏席は若干ピッチと距離があります。
そうはいっても、陸上競技場との兼用スタジアムと比べればはるかに見やすいです。
また、前列と後列の高さや距離にあまり違いがないので前列でも後列でもゴール裏席であればあまり細かく座席は気にしなくても問題ありません。
高さがないことにより、選手のシュートも弾丸性のものも飛んできますので臨場感は思い切り堪能できますが、直撃には気を付けましょう。