ヴァンフォーレ甲府のACL初挑戦、グループステージ第5戦メルボルンシティ戦をホーム「国立競技場」のゴール裏で観戦してきました!
遠方からのホームサポーターの激闘の一日について語っていきます。
目次
入場前
出発
ホームゲームでの開催とはいえ、私の在住地は試合の行われる国立競技場までは遠く離れた九州。
19時のキックオフに間に合わせるだけでなく、観戦前に国立競技場の散策やACL限定グッズ購入をするために早めの現着が必要だったため、朝7時前に家を出て9時発の飛行機で羽田空港に向かいます。
(旅費節約のため、試合日程が発表されてすぐに早割で予約していました。遠征でこれ重要!)
羽田空港到着後に、昼食を食べて、国立競技場に到着したのは13時ごろでした。
スタジアム外周堪能
初めての国立競技場。
国立競技場の正面で写真を撮りたかったというのもあり人がまだあまり集まらない時間に写真を撮影。(記事の1枚目の写真)
平日のキックオフ6時間前ということもあって、サポーターはちらほらいたものの時間的には余裕がありました。
後はたっぷり時間を使って国立競技場の改修を散策。
わずかではありましたが、紅葉の時期で鮮やかに色づく葉を楽しむことができました。
あとは、1964年の聖火台や2020年(開催は2021年)の聖火台も堪能。
気付いたら外周を2周回っていました。
散策が終わった時点で時計は14時を回っており、いい時間になったので15時開店のグッズ売り場の列に並びます。
グッズ購入
15時開店のグッズ売り場と、15時開始のスタジアム内横断幕設営、両方と言いたいところでしたが時間がかぶり選択肢は一つに。どちらか迷いましたが今回はグッズ購入を優先することにしました。
平日昼間であるにもかかわらず、さすがACLなのかさすが都内スタジアムというのか分かりませんが開店前には300人を超える行列ができていました。
ACL限定グッズや新商品の誘惑もありましたが、予定通りのものとプラスアルファでグッズを購入。
購入後には設営への参加は終わっており、列整理まではスタジアム周辺のベンチに座って時間をつぶします。
列整理
開場の17時まで1時間を切ると列整理が始まります。
整理券はあらかじめLINEのクラブ公式待機列アカウントから抽選に申し込んでおきました。
ホームゴール裏席であるカテゴリ6は3000番を超えるくらいの申し込みがあったようです。
その中での43番は非常に運が良かったといえます。
番号の近いサポーターと話をしながら開場を待ちます。
17時になり、ようやくスタジアムへの入場することになりました。
観戦前
座席確保
開場してまずすることといえば座席の確保です。
整理券の順番が早かったことを生かして、狙っていたゴール裏中央の前列を目指します。
スタジアム内は走ることは禁止ですが、守らずに人にぶつかりながら席の確保に動く人もいるのはサポーターとして残念に思いました。
そうはいっても難なく目当ての席を確保。
席が確保できれば、次は混雑する前にスタグルを堪能しに向かいます。
スタグル堪能
整理券の順番が早かったことを生かし、混雑する前にスタグルの店にたどり着くことができました。
地方のスタジアムのような地域に根付いた特色のあるスタグルというものはありませんが、
国立競技場ならではのグルメを購入することができます。
私は豚すた丼とから揚げを購入。
豚すた丼には、ピクルスやれんこん、ふかしたジャガイモが付け合わせになっており、どんぶりの量もそこそこなボリュームがあり、唐揚げがなくてもお腹を満たせたかなと若干反省。
豚すた丼もから揚げも普通においしかったです。
アルコールの種類も豊富で、お酒のつまみとなるソーセージやフライドポテトなどもあるため飲みながら観戦する人は現地調達という選択肢もありだといえそうです。
スタジアム内には座席の後方に数か所に飲食物を販売する売店があり、
試合当日は1階席のみの開放でしたが、試合によっては2階3階席の開放もされているようです。
ちなみに、スタジアム外にもキッチンカーが並びますが、スタジアムへの入場後は外に出て購入することはできないため入場前に購入しておきましょう。
スタジアム内散策
スタグルを堪能した後は、国立競技場の中を散策。
コンコースはメイン側やバック側ともつながっており、思っていた以上にスタジアム内を広範囲に移動することができました。大型スタジアムでもコンコースからピッチががっつりみられるところはそんなに多くないので国立競技場に来たらコンコースを歩き回ってピッチを眺めることを堪能してみるはお勧めします。
私もせっかくなのでメイン側やアウェイ側にも回りいろいろな座席裏からピッチを眺めることができました。
アウェイ側から見たホーム席なども見られます。
なんだかんだ30分くらいは散策していたでしょうか。
決起集会
座席周辺のゴール裏席のコンコースに戻ると決起集会が始まっていました。
試合前にチャントを歌ってサポーター同士で気合を入れます。
嬉しいことにヴァンフォーレ甲府のサポーターだけでなく、Jリーグの他クラブのサポーターが参加する姿も見られました。
甲府スタッフが「#甲府にチカラを」という言葉でJリーグの他クラブのサポーターにも平日の国立競技場でヴァンフォーレ甲府を応援してほしいという訴えたことで、それにこたえてくれた方々がスタジアムに参集しました。
本来のホームスタジアムがACL基準を満たしておらず、やむを得ず山梨県から離れた国立競技場で開催となったことで集客が難しいと思われましたが、結果的に15000人を超える方々が平日の国立行儀上に集まることとなりました。甲府サポーターとしては感謝の気持ちしかないです。
選手練習鑑賞・スタメン選手紹介
決起集会が終わるころには、試合開始まで1時間を切っていました。
しばらくするとピッチ上で選手の練習が始まります。
そして、スタメン選手の紹介が行われました。
選手入場
いよいよ試合開始時間が迫ると選手入場が始まります。
スタジアムの照明は一時的に落とされるなかサポーターがスタンドを青赤のペンライトで照らす幻想的な景色が広がります。
それが終わると待ちに待った試合開始です。
観戦
失点(0-1)
勝てばグループステージ突破に大きく近づく第5節メルボルン・シティ戦。勝ち点で並ぶ首位対決に期待が膨らみます。 ところが試合開始からわずか5分でメルボルンに先制を許してしまいます。
得点(1-1)
J2リーグ戦最終節から2週間程度日が空いて試合感が心配された甲府ですが、サイドを駆け上がった三浦颯太のクロスに井上詩音が頭で合わせすぐさま同点に追いつきます。
今思えばこのときのプレーが三浦が日本代表に呼ばれるきっかけになったのではないかと思われます。
得点(2-1)
待望のヴァンフォーレ甲府の追加点は前半43分に訪れました。 1点目を決めた井上詩音からのふわりと浮いたロングパスに鳥海芳樹が抜け出し、技ありのループシュートがゴールに刺さり甲府が逆転。 ホームスタジアムは大いに沸きます。 鳥海は腕を骨折をしながらもACLグループステージ突破のために手術を遅らせての試合出場していましたが、大事な試合で結果を残してくれました。
失点(2-2)
前半をリードして終えた甲府にこのまま逃げ切り、追加点を獲得してグループステージ突破を決めてほしいという願いもありましたが、ACLはそう簡単にはいきません。 後半攻勢を仕掛けてくるメルボルン相手にしっかり守備をしていた甲府ですが、ディフェンダーの腕にボールがあたったということでオンフィールドレビューが実施されます。 後半14分、結果的にメルボルンにPKが与えられ、これを決められ同点とされてしまいます。
失点(2-3)
同点に追いつかれて悔しさと再度突き放そうという機運が出てきた中の後半19分、甲府は流れからボールを奪われ、失点してしまいます。 逆転され窮地に立たされたものの、甲府ならここから戦えるという気がしていました。
得点(3-3)
逆転から守備的になったメルボルンに対し、甲府は攻勢を仕掛け、ボールを保持する時間も増えていきます。 攻撃の甲府と守備のメルボルンという構図の中で試合は動かずにこのまま試合終了かと思われた後半40分、右サイドからのクリスティアーノのクロスに宮崎純真が頭で丁寧に合わせ、ゴールネットを揺らします。 これで3-3。ここからさらに甲府の攻撃は続きます。
試合終了
試合再開後も甲府の流れは変わらず、アディショナルタイムに入ります。 アディショナルタイムは5分。 最終盤で甲府に決定機が訪れます。クリスティアーノが相手ゴールを脅かすシュートを放つも惜しくも枠外にはずれ、さらに直後に関口正大がクロスを上げるも相手ゴールキーパーにキャッチされまもなく試合終了。 試合は同点に終わり、グループステージ突破は最終節にもつれ込みましたが、平日夜に11月末の寒空の中開かれたACLは15000人を超えるサポーターの前で見ごたえのある熱いシーソーゲームとなりました。
観戦後
勝てばACLノックアウトステージへの出場が高確率で決まる試合でのおしくも引き分けに終わるといった結果には、寸でのところで決めきれなかったくやしさとACLという厳しいステージで戦うことができている素晴らしい体験でしか得られない充実感を得ることとなりました。 激闘後のスタジアムは名残惜しく、しばらくピッチを眺め、宿泊先へと向かいます。
チェックイン
スタグルを堪能してお腹も満たされているというのと、22時近い時間であったということもあり途中で飲食店には寄らず宿泊先へ直行することに。 宿はアパホテルのオープン前宿泊体験会に運よく当選したため、無料で宿泊することができました。 ACLの試合日程と宿泊体験会の日程がちょうど一致したというのも今回恵まれていたのかもしれません。(都内のホテルは数年で大きく値上がりしてどこも高いのでこういう企画は嬉しいですね) 長距離移動とゴール裏での全力応援でへとへとになった体をお湯で清めてささっと眠りにつくことに。 宿泊体験会のアンケートは翌日回答しました。
観光
翌日は近くで朝食を取り、数年ぶりの日本証券取引所を観光してから、ちょうど紅葉の時期で皇居の乾門が解放されていたため紅葉狩りを堪能。 昼になる前に羽田空港に向かいます。
帰宅
家に到着し、短くも楽しく熱いホーム遠征は終わり。 推しのクラブの滅多にないであろう大舞台での試合は有休をとってでも見る価値がありました。