2022年、2023年と続けてDAZN視聴プランの値上げが行われました。
そして、2024年も値上げされるなど気がつけば3年で2倍以上の価格になっています。
そんな値上げがされたDAZNですが、
Jリーグ観戦で家が主戦場となるアウェイサポーターだけでなく、ホームサポーターもDAZN契約をするべき理由について説明していきます。
目次
DAZNの契約プラン新設について
先述のとおり、2023年1月に2月14日契約更新・新規契約分からのDAZNの値上げが発表されました。
ただし、2024年の値上げはなく、2023年の価格が据え置きとなることになりました。
2023年にはこれまでの1プランのみだったDAZNでは、新たな視聴プランができました。
新設されたプランは、DAZN StandardとDAZN Globalの2つとなっています。
DAZN Standardは、これまでの視聴プランと同様にすべてのDAZNコンテンツの視聴が可能であり、複数のデバイスでの同時視聴が可能です。従来の契約から更新した場合はこのDAZN Standardで更新されることになります。
DAZN Globalは、新しい契約形態となっています。
DAZN Standardとの違いとしては、視聴できるでコンテンツが制限されること、そして同時視聴可能なデバイス数がDAZN Standardと比較して少ないといった特徴があります。
DAZN Standardとは
これまでの年間プランはDAZN内のすべてのコンテンツを見ることができていましたが、2023年よりDAZN Standardという名前に置き換わることとなりました。
名前は変わりますが、中身は一緒ですね。
また、名前以上に変更があるものとして、値上げがあげられます。
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
更新期間 | 2023年2月13日契約(更新分)まで | 2023年2月14日契約(更新分)から |
プラン名 | DAZN | DAZN Standard |
視聴コンテンツ | すべてのコンテンツ | すべてのコンテンツ |
年間プラン | 27,000円 | 30,000円(+3,000円) |
月間プラン | 3,000円 | 3,700円(+700円) |
月間プラン(12か月) | 36,000円 | 44,400円(8,400円) |
値上がり幅を表にまとめてみました。
年間プランとしては3,000円の値上がり幅とそこそこの値段ではありますが、何とか許容できそうな値上がり幅だという印象です。
一方で、月間プランは700円の値上げとかなり強気な値上がり幅となっており、12か月契約となると8,400円あがることになります。
今回の価格改訂で同じ12か月契約でも、年間プランと月間プランではおよそ1.5倍の価格差になるというところから、DAZNは年間プランへの誘導を狙っているといったところでしょうか。
DAZN Globalとは
DAZNの新サービスとしてDAZN Globalが新たに追加されることとなりました。
DAZN Globalはすべてのスポーツを視聴できるわけではなく、DAZN側で決められたスポーツのみ視聴できるプランとなっています。
公開されている情報としては、
- 月額980円であること
- 年間プランが存在しないこと
- 視聴コンテンツがStandardのようなフルコンテンツではないこと
があげられます。
価格がStandardの月額プランの4分の1程度であること考えても、視聴できるコンテンツはかなり制限されています。
例えば、国内・国外含めたサッカー、野球、モータースポーツ、テニス、ゴルフなどはDAZN Grobalでは視聴できません。
視聴できるスポーツは、総合格闘技やボクシング、トライアスロン、レスリング、チェスなどとなっています。コンテンツは今後増える可能性があると発表されています。
StandardとGlobalとの違い
プランが違うので価格はもちろん異なりますが、それ以外の違いについても比較してみたいと思います。
DAZN Standard | DAZN Global | |
---|---|---|
位置付け | 一般モデル | エントリーモデル |
視聴コンテンツ | すべて | 一部 |
同時視聴デバイス | 2台 | 1台 |
登録デバイス上限 | 5台 | 3台 |
プラン | 年間/月間 | 月間のみ |
価格 | 年間:30,000円 月間:3,700円 | 月間:980円 |
価格や視聴コンテンツ数の違い以外でいれば、登録デバイス数と同時視聴デバイス数が異なります。
登録デバイスは後からでも変更は可能なので、Globalプランでも数の違いで使い勝手がそこまで悪いということはありませんが、ポイントは同時視聴デバイス数です。
Globalは同時視聴デバイス数が1台となっており、ザックリいうと同時視聴ができないということです。
家族で別々のコンテンツを同時に見ることはできないですし、1人でも同時刻に試合されている異なる試合を画面を並べて見比べるということができないということです。
StandardプランでできることがGlobalプランでできないというのは若干不便かもしれませんが、そもそもGlobalプランでJリーグが見られるのかというところが今回のサービスでの大きなポイントになりそうです。
過去のDAZN値上げについて
DAZNの値上げは2年連続での値上げとなっており、昨今の日本国内で起きている円高や原材料費の価格上昇による食品や水道光熱費の数%程度の値上げと比べても異例の速さでサービス価格が高騰しています。
2年前まで月間プランが1,925円だったものが、2023年には3,700円と数字を並べてみてみるとその差は2倍と価格の急速な上昇がはっきりとわかりますね。
年間プランも同様に値上げされていますが、月間プランほどではなくおよそ2年で1.5倍程度の値上げとなっています。
シーズン | 年間プラン | 月間プラン | 月間プラン 損益分岐 |
---|---|---|---|
2021年 | 19,250円 | 1,925円 | 10か月 |
2022年 | 27,000円 | 3,000円 | 9か月 |
2023年 | 30,000円 | 3,700円 | 8.1か月 |
値上げのインパクトとしては、2021年から2022年の間の価格上昇のインパクトがとても大きく、2023年の値上げもそれなりの金額ですが、それに比べるとそこまででもないように感じるかもしれません。
特に年間を通してリーグ戦が行われるJリーグやプロ野球を観戦する場合は月間プランの年間プランに対する契約月の損益分岐契約月が低下していることが目立ちます。
DAZNが月間プラン契約者を年間プランへの移行を促しているようにも見えます。
いずれにしても、大幅な値上げ上昇が続いたのはユーザーにとっては痛いですが、値上げにはもちろん理由があります。
投資の回収期に入ったDAZN
DAZN介入以前にもスカパーやWOWOWなどのスポーツを映像コンテンツとして配信している事業は存在していましたが、2016年にDAZNも日本のプロスポーツ放映に参入が決まりました。
そんな日本のプロスポーツ放映に参入してきたDAZNですが、最初の5年間は赤字や利益がでないなど、事業として収益化ができていない状況がありました。
その分、低価格でプロスポーツが見られるということで普段テレビでは見られない敵地(アウェイ)での試合などが見られる、見逃し配信ができる、いろいろなスポーツを見ることができるなどの利便性の面と価格の面で日本国内でも知名度とユーザーの獲得に成功しました。
ただし、いつまでも低価格でサービスしていては収益化ができないこともあり、投資期間が終了し、収益の回収期間となったことが今回の値上げの狙いだといえそうです。
実際に、DAZNの便利さを知ってしまったユーザーは値上げでも離脱せずに継続して契約することを選ぶと思います。代替となる競合コンテンツも多くないことも1つの要因といえそうですが、実際に2022年の大幅な値上げでも解約数はそれほど多くは出ていないようです。
また、DAZNの配信コンテンツ数も2016年からは5倍以上増え、コンテンツ数からすれば値上げは妥当(せざるを得ない)といえそうです。
値上げでもDAZN契約をするべき理由
Jリーグだけ、プロ野球だけなど1つのコンテンツだけしか見ないユーザーからしたら、コンテンツ数は増やさなくていいから値段は据え置きにしてくれと思う気持ちはわかります。
また、値上げによってこれまでのユーザーは許容することができても、新規ユーザーが契約する敷居が高くなることにもなるでしょう。
既存契約者がそれでもDAZN契約を更新するべき理由としては、
やはり熱くなれるスポーツ観戦を現地に行かなくても(行けなくても)、リーグ戦全試合できるといったところにあるでしょう。
敵地に行く交通費や観戦費、試合が見られないことやテキスト速報でしか状況が知れないという状況溶離はやはり映像コンテンツは情報量という面でも圧倒的ですし、なにより推しのクラブや選手の活躍を見られることで、人生が豊かになりますね。
新規で契約を悩んでいる人としては、財布との相談と応援したいクラブやチームがあるかやどうしても見たいスポーツがあるかというところがポイントになってきます。
個人的な印象ですが値上がりしたとはいえ、環境さえあれば確実に試合観戦できるという安心感は他では得られないメリットだと思っています。
私も初めて契約したときは月額1,925円のころでしたが、リアルタイムで試合を見られるというのはやはり感動しました。今ではすっかり年間プラン(2023年からDAZN Standard)を契約するまでになりましたが、多少値上がりしても、契約更新に迷いがなくなるまでにはまっています。
気になる人は、月間プランを1か月だけ契約してみるところから契約してみることをお勧めします。いきなり長期契約しないで少し試してみて決めてからでも遅くはないですよ。